世界の隅々まで広がる電子デバイス
ナノスケールのテクノロジーは10億分の1メートルという人間が想像もつかないような世界で技術革新が行われており、新しいマテリアルや、計測技術、加工技術が次々に現実化しています。
このテクノロジーから生み出された、センサー、通信・エネルギーデバイス、超高密度の集積回路などの極めて微細なデバイスが、生命体の細胞やタンパク質から、社会インフラ、地球の外にまで広がっていこうとしています。これが、私たちが生きる世界の現状です。

人類にとっての新しいパラダイム
細胞から都市、宇宙まで人間を取り巻く広大で多様な環境にこうしたデバイスが広がるにつれ、それらがタッチしている存在はセンサーによって可視化され、デジタル化されてゆきます。
デジタル化された情報は、ネットワークによって互いに繋がるでしょう。そして私たちは、ネットワーク上の巨大なデータのストリーム(流れ)に包まれて生きるようになるでしょう。既に、携帯、タブレットなどのモバイル端末とクラウド・データベースがセットになった現在の情報環境は、そのような未来がいち早く現実化されている現場です。
人類がかつて立ち会ったことのない大きな変化が起こっています。人間がタッチする情報はここ10年で500倍に増加しました。農業社会から工業社会、そして情報社会にシフトしてきた私たちの前に、新しい社会のパラダイムが現れようとしています。
それは生命からマシン、環境やエネルギーまで、全てがデータとして大きなネットワークの中で、ひとつながりのものとして捉えられる時代です。

「テレスコープマガジン」がお伝えすること
ナノテクノロジーと半導体技術が可能にする未来はどのような世界なのか、「テレスコープマガジン」では、その最前線で活躍する研究者やプロジェクトを取材し、未来の風景を先取りしてお届けします。テクノロジーが生み出す未来を 「環境・エネルギー、バイオメディカル、マニュファクチュア、パブリック・社会、マン&マシン、宇宙開発」という六つの領域・カテゴリーで特集していきます。