――電力をやり取りする経路までコンピュータで制御できるというのは、まさにインターネット的ですね。
電力がどうやって作られたのか、どういう経路を通ってきたのかも、すべてデジタルグリッドルーター自身が動作した結果としてルーター内部に記録されていきます。他の経路から来たものはその情報ごと記録されるので、電気が識別できることになります。いってみれば、それは電気に「色」が付いたということになりますね。発電から最終的な消費地まで、全部追跡できるということです。
――各デジタルグリッドルーターの記録データを付き合わせることで、それが可能になるのですね。
インターネットのメールが消えたら、サーバー上のログを参照して追いかけたりしますが、電力についてもヘッダーやフッターを仮想的に付けてインターネット上のデータと同じように扱えるようになると考えています。電力と情報の融合した新しい世界が始まるのではないでしょうか。 さて、こうした世界が実現できると、何ができるか? 私は電力の取引が生まれるようになると考えています。 消費者が電源を指定して、電気を使うこともできるでしょう。原発に反対する人は少々高くなってもいいから太陽光を選ぶかもしれないし、工場はとにかく安い電気を欲しがるでしょう。
http://www.tel.co.jp/museum/magazine/environment/111218_interview/04.html